No.8 マツ葉ふるい病
「 マツ葉ふるい病 」
森林内のマツ類にはあまり見かけることはありませんが、
近年、アカマツやクロマツの見事に仕立て上げられた庭園樹などで
よく見かける病気です。
針葉に枯れが生じ、やがては落葉します。
外国産のマツ類にも発生するので注意が必要です。
この病気により、枯れることはまれですが、成長に大きく影響します。
また、この病気以外に、マツの葉が褐色に変化し落葉するものに
「赤斑葉枯病」という病気も多くの庭木に見られます。
◆ 特徴や発生の仕方
*夏から秋に針葉に淡褐色の斑点ができ,針葉の枯れが進み、やがて落葉します。
*激害を受けた場合には、翌春、葉の緑がほとんど見られなくなることもあります。
◆ 被害の受けやすい種
*アカマツやクロマツの庭園木に多く発生する例が多く、外国産のマツ類にも発生する。
*強く剪定することなどで、樹勢が衰えると発生する傾向がある。
◆ 防除の方法
*落葉した葉は、ていねいに拾い集め焼却処分する。
*樹勢を保つように緩効性肥料の施用や土壌改良を行い、樹勢を保つことが何よりも大切である。
◆ 被害の現れ方
登米市米山総合支所のロータリーの庭園樹
葉が褐色になり病気が進行してきた庭園樹(平成20年)
土壌改良の実施により元気になったマツ(平成25年)
2014年12月1日