No.14 ヘリグロテントウノミハムシ
先月掲載した「サンゴジュハムシ」とともに、
ヒイラギなどの街路樹や生垣の葉を食害する害虫に
「ヘリグロテントウノミハムシ」があります。
聞き慣れない害虫名ですが、
成虫の縁は黒くテントウムシに似て
人が近づくと跳躍して逃げるので「ノミ」のようだということから
名付けられたものです。
幼虫は頭が黒く黄色の体色をしています。
被害を受けた葉は食い傷が空けられ、きれいな新葉は美観を大きく損ねます。物理的な防除は難しいので薬剤による駆除を行いましょう。
◆ 特徴や発生の仕方
- 落葉下などで越冬した成虫が、5月に樹上に出現し葉肉を不規則に食害します。その後交尾・産卵・孵化した幼虫が葉中に潜り食害します。
- 被害を受けた葉は、不規則なやけど状に変わり、美観を損ねます。
◆ 被害の受けやすい種
ヒイラギモクセイ、ヒイラギ、モクセイなど
◆ 防除の方法
- 幼虫、成虫の発生時にスミチオン、オルトラン液剤などの殺虫剤を散布するのが効果的です
- 人が近づくと地面に落ちてしまうので、樹木の周辺にも薬剤を散布する必要があります
◆ 被害の現れ方
被害に遭ったヒイラギモクセイの葉っぱ
被害に遭ったヒイラギの葉
2015年5月18日