No.11 ウメノキゴケ
ツツジやウメの古木などの幹や枝先にコケ状のものが張り付き、
先端部が枯れたり、枯れかかったりし、厄介がられることの多い病害(?)です。
その反対に盆栽の松などに着くと、いかにも古木らしく趣のある木だと喜ばれます。
このコケ状の多くは「ウメノキゴケ」です。
幹や枝に残った古い樹皮に着生する「地衣類」で、「梅の木苔」から出た名称です。
しかし、ウメノキゴケといいながら梅の木にだけつくものではありません。
樹木に寄生するのでなく、着生する植物なので樹木に影響を及ぼすものではありませんが、見た目が悪かったり、木が衰弱したように見えます。
◆ 特徴や発生の仕方
*幹や枝先・小枝までビッシリとコケ状のものが付着する
*付着した先端部の小枝は、自然に枯れたり、衰弱したように見える
※この地衣類は、樹木の衰退した部分や古くなった樹皮に着生するもので、その多くは樹木が衰弱してくると付きます。そのため樹木の衰退度の指標でもあります
◆ 被害の受けやすい種
ウメ、サクラ、マツ類、ツツジ類など多くの樹木
◆ 防除の方法
*樹木の衰退原因でないので気にする必要はありませんが、ブラシで掻き取ったり高圧洗浄機で吹き飛ばすなど簡単に取ることができます
*発生原因の多くは樹勢が衰えたためです
*土壌改良を行ったり風通しを良くするなど環境改善を行いましょう
◆ 被害の現れ方
庭園木のクロマツ
庭園木のイチイ
2015年2月28日